合氣道小戸神武会では呼吸力の錬成に特化した稽古をしています。
呼吸力とは合気道独特の力の使い方です。
力をゆるめ、相手と調和し結びを作ることで呼吸力は生まれます。
ゆるめる稽古を続けることで錬成されるものであり、
腕力は不要ですので年齢性別問わず続けられる生涯武道です。
合気道は植芝盛平翁(昭和44年4月26日86歳で入神)に依って創始されたものであります。翁は和歌山県田辺市に生れ、若い頃から日本古来の剣術、 柔術、槍術、杖術等の各種の武道を修業し、その奥義を究め、更に進んで精神的にも、哲学、宗教等の門をくぐり、種々難業苦業を重ねた結果、現在の合気道が 生まれたのであります。
翁は合気道の成り立ちについて、「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で大禊戸の大神がみそぎたもうた、そのみ振舞より合氣道は生れたのであります。」と、語られました。
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原は神話では、イザナギ大神が禊祓いによって多くの神々を生みだされた場所とされており、その場所は現在の宮崎市阿波岐原町にある「市民の森」の敷地内に「みそぎ池」として残されています。
すなわち合気道とは禊の技であり、その技を開祖は次のように歌われています。
『かんながら赤白玉やますみ玉合氣の道は小戸の神技』
『たたえてもたたえ盡せぬさむはらの合氣の道は小戸の神技』
合気とは小戸の神技(禊技)であり、その神髄は砂泊諴秀先生が長年探求された「呼吸力」にあると私達は確信し、会員一同日々修練を重ねております。
また、日向の地から大和の平定を目指して東征された神武天皇の如く、我々も本物の合気道、小戸の神技を追求し、伝え広め残していくことを与えられた役割と受け止め、「合氣道小戸神武会」と称して活動をしています。